財務諸表が読めるようになるメリットについてご紹介します【投資家にとってのメリット】

投資家として、財務諸表が読めるようになるメリットは、意思決定の判断に使えるということです。

ランダム・ウォークとも言われるほど予測が難しい株式投資の世界で、財務諸表はあなたの投資判断の拠り所を提供してくれます。

  • 投資家にとってのメリット
  • おまけ:経営者にとってのメリット
  • おまけ:サラリーマンにとってのメリット

投資家にとってのメリット

昨今の株式投資ブームや政府の後押しもあり、今まで銀行に預けていた資産を株式に投資する個人投資家の数は一気に増えているように思います。経済全体が右肩上がりの時は、適当に株を買っても利益が出るかもしれません。

一方、経済全体が悪くなってきた時には、財務分析をして将来的に事業が成長する企業に投資をしなければ、高い確率で損失を出してしまうことになります。

この、「将来的に事業が成長する企業」を判断するための指標として、財務諸表があるのですから、投資家としてはこれを投資判断に使わない手はありません。
(財務諸表の目的については「財務諸表の入手方法とその目的についてご紹介します」もご覧ください)

また、そもそも株式投資というのは、株価が安い時に買って、高い時に売ることで得る利益(これを、「キャピタルゲイン」と言います)だけではありません。将来的に利益が出そうな事業を行う企業の株式を購入し、実際に利益が出たときに配当としてリターンを得るというのが投資の本質でもあります。この「将来利益が出そうな事業」かどうかを判断するのにも財務諸表は大変役立ちます。

もちろん、会社の価値というのは財務諸表に示されるものだけではありませんが、少なくとも過去の実績として会社が積み上げてきたものを考慮して投資の意思決定を行うというのは極めて有効な方法であると言えるでしょう。

ただ、ご注意いただきたい点として、デイトレード(1日に何回も売買を繰り返す手法)やスイングトレード(数日〜数週間のスパンで売買を繰り返す手法)を行う人にとって、財務諸表分析はあまり役立たないという点です。

理由は、財務諸表が公開されるスパンにあります。財務諸表というのは、多くの企業が4半期(3ヶ月)に一回公開しているため、中長期的な経営成績・配当利回りや株価の推移を予測やするには良いのですが、短期的な株価の変動を予測することはできません。

おまけ:経営者にとってのメリット

経営者や、これから経営を目指そうと思っている人にとって、財務諸表が読めるということは、もはやメリットではなく必要最低限のスキルとなります。

ビジネスにまつわる全ての意思決定は 、投資に対する十分なリターンが得られるかというところにあります。(お金が儲からなくても、世の中を良くしたいんだ!というのはここではビジネスには含みません)

では、商品を仕入れたり、製造設備を買ったり、商品企画や開発をしたりといった投資に対してどの程度のリターンがあったのかというのは、財務諸表に全て示されています。この財務諸表が読めないとなれば、経営に必要な重要な判断を下すことはできません。

また、「黒字倒産」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?これは、経営成績としては利益が出ているのに、手元に現金がなくなってしまうため、支払いができずに事業が存続できなくなってしまう状態を指します。

これも、財務諸表をきちんと分析して、将来必要となる現金と、将来手元にはいってくる現金についてきちんと把握し、事前に対策を打つことができていれば、避けられる可能性が高くなります。

おまけ:サラリーマンにとってのメリット

簿記はサラリーマンにとって必須スキル!という声をよく聞きいますが、これについては正直ケースバイケースかなと思います。

例えば、将来的に自分の技術やスキルを活かしてスペシャリストとしてキャリアアップしていきたいという人にとっては、会計(簿記)や財務の知識は無用の長物となります。なぜなら、その人のスキルを使って利益を出すための事業判断は会社の経営者や事業部長が勝手にやってくれるからです。

一方、同じサラリーマンでも、将来的にマネジメント(自分のスキルではなく、他人のスキルを使って会社に貢献する人)としてキャリアアップしていきたいのであれば、会計や財務の知識は必須だと思います。

財務諸表の読み方については、以下のまとめをご覧いただければと思います(随時更新中です)。

 【まとめ】財務諸表の読み方をわかりやすく解説【簿記の知識は全く必要ありません】

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